さつまいもの品種によって、干し芋の味が違う?
どのさつまいもの品種からでも干し芋を作ることはできるようですが、品種によって特徴が違うように干し芋の仕上がりにも違いが。
ここでは、干し芋に加工されることが多いさつまいもの品種をご紹介します。
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玉豊(たまゆたか)
玉のような丸々とした形が特徴的なさつまいも。
昭和35年に品種登録され、干し芋への加工も盛んな品種です。
干し芋に加工される品種の中でも最もポピュラーな品種で、国産の干し芋の8割は玉豊という噂も。
玉豊の特徴
- 柔らかい食感
- 干し芋の原材料としての歴史が長い
- クセがない甘さで素朴な味わい
紅はるか(べにはるか)
干し芋の原材料としてよく使われている品種。
今ではかなり目にすることが多い「紅はるか」ですが、2010年に品種登録された比較的新しい品種です。
熱を加えると糖度が60度を超えることも。
糖質の中でも麦芽糖が占める比率が高く、すっきりとした上品な甘さが特徴。
紅はるかの特徴
- ねっとりした食感
- 強い甘味
- きれいな黄金色
安納芋(あんのういも)
第二次世界大戦後にスマトラ島のセルダンから兵士が持ち帰った芋が起源と言われています。
生の状態での糖度は16度、熱を加えると40度にもなると言われる甘さが特徴。
平成25年までは種子島でしか栽培されていなかったこともあり、鹿児島県を代表するさつまいもです。
安納芋の特徴
- 強い甘味
- 水分が多くしっとりした食感
泉(いずみ)
昭和13年に干し芋用に育成されたさつまいもの中でも歴史のある品種。
収穫量が少なく、加工もしにくいということから最近ではあまり生産されなくなってきました。
柔らかさと粘り気のあるような食感が特徴です。
泉の特徴
- 柔らかく粘り気のある食感
シルクスイート
収量に優れた「春こがね」と形状がよく糖度が高い「べにまさり」という品種を交配して作られたさつまいも。
耐寒性が高く、北海道でも栽培されるほど。
「シルク」という名前の通りなめらかな口当たりが特徴です。
シルクスイートの特徴
- スジが少なくなめらかな口当たり
- すっきりとした甘さ